彼女人形(ホラー)‐彼氏人形続編‐
お礼
何時間経過しただろうか?


結音との思い出話をしていた俺は、ふとシャッターのしまったガラス戸の方へ視線を向けた。


結音の事を話していると時間の感覚がわからなくなる。


「それで、次は?」


秋匡さんの声にハッと視線を戻す。


「あ……結音との思い出はそこまでです」


俺がそう言うと秋匡さんは不思議そうに首を傾げた。


当然だと思う。


俺と結音の思い出は中途半端に途切れているいるのだから。


「えっと? 燈里君と彼女は2人で休日デートに出かけたんだったよね?」


「そうです」


「歩いて、近くのボーリング場へ」


「はい。そこに行くまでに結音は事故にあいました」
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