気づけばキミと恋に落ちて
初デート⁉︎
***


次の日。わたしは、いつもと同じ時間の電車に乗っていた。


遠くの視界に入るのは、拓篤で。


探そうとしなくたって、カンタンに見つけられる。


今日の拓篤も一人ボーッと、窓の外を見ていた。


それを、わたしは見つめる。これが、日課だった。


やっぱりこの距離が、イチバンよかったんだ。


黙ってる拓篤は、やっぱりイケメンで見てるだけでドキドキする。


そんなわたしに、ちょっとした事故が起きる。


いつもはボケーッと、外を見ている拓篤が、たまたまコチラを向いたのだ。


「……っ‼︎」


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