もしも私が―。
柳田友未

 あれから、数週間がたった。
 私は、久しぶりに親友の友未と一緒に遊園地に行く!
 
 友未は小学校四年生の時に、鹿児島県へ引っ越してしまった。
 それからだ、私が何もかもつまらなく、毎日が同じように思えてしまったのは……。

 その上最近では、化物事件で、私は自分が思っている以上に疲れていた。
(何かダルイな)と思う日々が続いていた。
 
 そんな時、友未からメールが届いた。
 その内容は
 
『圭子へ、元気ですか? ニュースを見てビックリしました。
 まさか、おばさんとお姉さんが死んでしまうなんて……。
 私今度、そっちへ帰るの。だから久しぶりに会えないかな?
 日にちは5日、あと二週間後なの。返事ちょうだいね。』
 
 今日が当日、友未との待ち合わせに、私は胸を躍らせていた。
 三十分も早く着いてしまったくらいだ。
 
 でも、友未は先に来ていた。

 「久しぶり、友未」                     
 
 会うのは久しぶりで、何を言ったら良いか分らない。
 
「うん、久しぶり、圭子」
 
 それは友未も同じみたい。

「えへへ!久しぶりで何言ったら良いか、分んないよね!?」
「ははっそうだよね」

 私がそう言うと、私達は目が合って、その後は、めいっぱい笑った。
 

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