追憶のエデン
Interval:Glen
――グレン、愛してるわ。



――グレンさえ居れば、母さんは幸せよ。



「お姉ーさんッ!
俺の事、買わない?サービスしちゃうよ?あはっ!」



――愛してるわ…もっと抱いて?ルイス……



「ん…はぁ……んっ…はっ、お姉さんの身体、最っ高……!」



――グレン?あんな子、居なければいいのよ。私はルイスさえ居ればそれでいいの……



「いぃよぉ……何度でも、言ってあげる…“愛してるよ”」



――グレン、母さんの事、愛してるのよね?……だったら今すぐ死んでちょうだい?




――じゃあさ……母さん、お前が死ねよ。




女なんて、所詮、『餌と金』以外の何の価値があるっていうんだよ?
愛して欲しい?貴方だけじゃないと駄目?
――ハッ!笑わせんな。気持ち悪ぃ。誰にでも脚開くクセに、本当に馬鹿で



「お姉さん、可愛い。寂しくなったら、また俺の事買ってね。」



可愛そうなくらい可愛いと思うよ。




「……6,7,8,9,10。
ん~、まぁまぁかな。」


“インキュバス”
俺は半分だけその血が流れているらしい。
半分だけだという割には、瞳も、髪も、肌の色も、能力も、そして“食事”もインキュバスそのものだ。


「あっれ~?グレンじゃぁ~ん!
丁度グレンに会いたいなぁなんて思ってた所だったの~。
これって運命よね~。」


「マリカ…どうして俺に会いたいなんて嬉しい事、思ってくれてたの?……んっ…」


「はぁ……グレン、もっとキスして?」


「クスッ。どーしよっかなぁ。」


「……お金、用意してあるから……ホテル、行こ?」


これが、俺の生き方。


別に望んだわけじゃない。でも拒む必要も感じないから、こうして金を貰って、ついでに死なない程度の女の精気を食らう。
女も喜んで身体を差し出すし、お互い気持ちいいし、飢え死にする心配もないんだからコレでいいと思ってたんだ。



――あの日までは。
< 60 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop