初恋も二度目なら
川端くんと・・・
その日の夜10時近くに、私のスマホが鳴った。

「え?誰・・・あ」

川端くんから?どうして・・・あーっ!

「も、もしもしっ!」
「あー卜部ちゃん?やっと出たー」

スマホ越しに聞こえた川端くんの声は、心から安堵しているような気がした。

「あぁごめんね!ちょっとお出かけしてたから、スマホオフにしてて・・・」
「習い事だったよな。今大丈夫か?」
「うん。もう終わって、今おうち」
「あ、そう。で、明日の映画だけど。行けるよな?」

・・・そうよ。
川端くんと映画を観に行くのは明日なのよ!
ホント、日にちが経つのは早い。

「うん。大丈夫だよ」
「よし。じゃあソラシネマ行く?」
「うんっ。いいよー」

ソラシネマ(あそこ)なら、うちと川端くんち、ともに交通アクセスいいし。

「ちょっと待ってなー。今上映時間調べてるとこ・・・よしきた。マイ・ミステイクっと・・・12時半・15時半・18時半・21時半がある」
「じゃあ15時半で」
「オッケー。オンラインチケット買わなくても入れそうだから、明日窓口で買うか」
「そうね。何があるか分からないし」

それに、絶対明日観たい!ってわけでもないし。
・・・だったらなぜ観に行くの?
しかも、川端くんと一緒に。

一瞬、目の前に長峰部長のハンサムな顔がチラついてしまった私は、それを打ち消すように顔をブンブンと横にふった。
< 89 / 256 >

この作品をシェア

pagetop