旦那様は見知らぬ方⁉
○Last 夢に向かって


「やっとだね…」

1年後…
玲空の夢、国産野菜と惣太食品の食品を使った料理を提供するレストランの第一号店が無事オープンした。

「おめでとう」

「美華のお陰、こちらこそありがとう」

「社長、奥様、いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」

支配に案内され、席につくとテーブルは素敵な花が真ん中に置かれた円卓。

「お飲み物はいかがいたしますか?」

「ワインで」

「私はお水で結構です」

「今日は飲まないのか?」

「ちょっとね」

「じゃあ僕も水でいいよ」

「かしこまりましました」

「具合でも悪いのか?」

「ううん、大丈夫」

周りを見渡すと、たくさんの笑顔で溢れている

「夢が叶って改めて美華の大切さに気づいたよ」

「私は玲空により惚れました」

「言うようになったな〜」

「失礼します。前菜の生ハムの生春巻きでございます」

「美味しそう」

「やっぱり美華にメニュー考えさせてよかった」

「それはありがとうございます」

実は私もメニュー開発に携わらせて貰った。
前菜を任せて貰った私は、一カ月ほどレシピを研究してそこから何度も試作を作り、なんとか完成した。



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