罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
誕生日の約束

翌日は土曜日だった。


学校へ行かなくてよくて、龍也君に会わなくていいのはちょっと安心する。

龍也君に会うこと自体は嬉しいけれど、どうしても色々考え過ぎてしまうから。



私は顔を洗い、もそもそと食パンを食べた。

お昼になったらえみが家に遊びに来るから、ちょっとは部屋を掃除しとかないと。


休日って、龍也君は何をしているんだろう。
会っていなくても彼のことばかり考える自分にいい加減うんざりする。


そうこうしているうちにえみが家にやってきた。


「おす!」

「どうぞどうぞ」


今日は月末にある試験の勉強をする予定だったけれど。

えみは私の部屋にあがりこむと同時に、持ってきたポテトチップスの袋を開けて目をきらきらさせた。


机の上にある問題集にはまだ数秒さえ目を通していない。
完全に勉強する気ゼロだ。


「で、どうなのヤンキーは!」

「えみ、それを聞きにきたの?」

「うん! 電話してもいっかなと思ったけど、直接のがいいじゃん! 
学校だと言いづらいだろうしさ」



一応えみも私のことを心配してくれているんだろう。

あんまり暗い空気にならないように、明るく言ってみた。


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