ハナミツ
*プロローグ…出会い




「ふ・じ・の・み・や。」


「………、あ、」


「あ、じゃねーよ。あ、じゃ、ったく………
店閉めるよ?いつまでデザイン画、書いてんのかね。」



店長こと、水野さんが鍵の点検をしながら
言った。



「だって、のって来たんですよ。
ぶわーっとアレンジの神様が。きっと、この子はキレイに咲きます。」


私は夢中になって、店長にデザインしたアレンジ画を見せた。



「あー、わぁった、わぁった。なんの神様かは知らんが、明日見るから。机の上置いときな」



水野さんが相手にしてくれないので、仕方なく私も帰る支度をした。


とぼとぼとロッカーに向かう。


「ふじのみや、綺麗じゃん。コレ。あたし好き。」
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