社長!好きです!
社長とご対面!え?また一波乱?

願いが叶った?

翌週は、副社長の姿を見ることも無く

週末を迎えようとしていた。


が・・・


金曜日の午後―――


「和ちゃんおはよう!」


出た!

副社長・・・



「おはようございます・・・」


って言うよりもう午後なんですけど?


重役出勤かよ?生意気!



「重役だもん。生意気で悪かったね。」


心の声が聞こえたか?


「そんな・・・

副社長に生意気だなんて・・。」


「今、言ったよね?」



え?・・・

やばい・・・また口に出してしまったか?


「空耳ではありませんか?
それでは、失礼します。」


また、副社長と話してるの見られたら



その場を去ろうとしたのだが・・・



「この間は、ごめん。
良く覚えてないんだけどさあ・・」


覚えて無いならいいんじゃないんですか?


「おごらせてしまった上に
タクシー代まで出させたみたいで・・・」



そこを分かっているならいいんですよ。

貸しが一つできたってことで・・・


「だから、今日、お礼の食事はどうかなと思ってさあ。」


そうきたか・・


「いえ、お礼には及びませんから。
それでは、本当に失礼します。」


もう、話は終わり!


「あ・・和ちゃん!」


呼ばれても振り向かなかった。


が・・・


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