近距離恋愛
幼なじみの壁 side秦



ある日の昼休みの事。

靴箱に手紙を入れられてしまっては仕方ない。

気は進まないけどシカトはできないから、
仕方なく裏庭まで来た。


「倉沢くん!来てくれてよかった!」


別に、シカトは胸糞悪いから来ただけなんだけど。

待っていたのは、むしろ「どこのクラスに居たっけ?」って
聞きたくなる程見覚えの無い女子。


「あの…私、倉沢くんの事が好きで…」

「ごめん」


あっさりと答えた俺に驚いたようだ。


「…そっか、やっぱり。眞﨑さん…だよね?」

「…ああ。好きだよ」

「やだ!!」


聞こえたのは、聞こえるはずのない声。



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