溺愛宣誓
好きな子相手にゃ人格だって変わります


:::::::::::::::::::::【二章】:::::::::::::::::::::





「あぁ織田っち。あの顔だしウンザリするほどモテルけど…」


とあるアフターファイブのダイニングバー。

保奈美ちゃんと呑んでいた所に彼女の彼から連絡があって、一緒に呑む事になった。

何を隠そう、保奈美ちゃんの彼氏もあの合コンでゲットした人だ。

ついでに言うと、あの時の男性陣は織田さんの会社の人達だったらしい。

かく言う保奈美ちゃんの彼氏、難波大三さんも彼の同期なのだとか。


彼のこれもある意味名前負け、というのでしょうか。

どこぞの任侠映画の親ビンみたいな名前をしてからに、見た目はちょっとチャラい一流ホストみたいなキラッキラの美丈夫さんだ。

初対面の人(や、合コンで会ったけれども)を前にまた俯き加減の挙動不審者になり下がった私に対して「何でも聞いてネ♪」と彼は片目を瞑って見せた。

睫毛でも目に入ったのかしら。

ともかく私はそんな大三さんの温情溢るるお言葉に、勇気を持って訪ねてみた。

私の預かり知らない会社の織田さんについて!


だって私の知っている織田さんは私が数回会った分の彼だけ。

かかか彼女として、やっぱりかかか彼氏の事を何も知らないと言うのはどうかと思うのだ。




というか単純に織田さんの事が知りたい!



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