窓際のブラウニー
第19章【幸せの扉】~完~



「そろそろ行こうか。」



私達が向かう先は保健所だった。




お義母さんが犬を飼うことを許してくれた。




里親を探している一匹の犬に会う為に、私と夫は車に乗った。




あんなに動物を嫌がっていたお義母さんが犬を飼うことを許してくれた。



変わろうとしてくれた。


その気持ちが嬉しかった。



田所さんに出逢わなければ、犬を飼うこともなかった。


保健所にいる犬の存在も、捨て犬のことも自分には関係のないことだと思ったままだった。




田所さん、今から私達夫婦が会う犬はどんな犬でしょう。




きっと、あなたのように優しい瞳をした犬でしょう。





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