神様なんていない
神様なんていない
翌日、遠矢から連絡がないので、私は彼の家に行ってみた。


家は誰もいる様子もなく、鍵がかかっているだけ。


仕方なく帰ろうとした時、隣の家からお婆さんが出て来た。私を見てこう言った。


「城木さんちに用事かい」


私は会釈した。


「昨日、息子さんが交通事故にあったとかで病院にみんないるみたいだよ」


嫌な予感が的中した。
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