ずっと隣で・・・

２章

憂鬱な月曜日

月曜日
私がどんな週末を過ごし、どれだけ心身ともに疲れたとしても
時間は普通に過ぎてくもので・・・

「葉山、これ・・３０部コピーして１時間後に会議室頼む」
「はい・・・」
課長から渡された資料を見て溜息が出る。

昨日はあれからずっと頭の中が弦、一色だったが
今日は悲しいくらいに英斗の事で頭が痛い。
同期で部署も隣で、私たちがつきあっていた事を知っていた人は
結構いたはず。
別に社内恋愛禁止の会社じゃないからいいのだけれど
別れて初めて社内恋愛のデメリットを知った。
今日、明日でばれることはないだろうが
いつかはばれる。
英斗は京都だから誰かに私たちの事を聞かれることはないだろうが
私はきっといろいろとあることないこといわれるんだろう。
いいネタにされると思うと憂鬱になる。

それに仲の良い友達から土曜日の事を聞かれたら
・・・バカ正直に言っちゃうんだろうな・・・・

遠恋も嫌だけど、社内恋愛も遠慮したい。
そう思いながらコピーが終わるのを待った。