先生とシンデレラ
終わり
「…では、表彰の準備をしますので、一回休憩とします。舞台上の人達は降りて下さい。」

その声に合わせて、前の三人が舞台袖に下がっていく。

割れんばかりの拍手も収まって。

下に降りると。

トオルさんや由紀さんや真衣さんが私を待っていて。

「羅々、すごいじゃない!おめでとう!良かったわね!」

「本当ね、本当…っに、良かったわね…っ!」

真衣さんに至っては泣き出している。

そんな真衣さんを由紀さんは抱きしめながら。

「…なんか、私まで嬉しい。」

私は。

この人達に恩返しが出来たんだ。

じわじわと実感が湧いて来て。

私は、涙目になりながら。

「…ありがとうございました。」

深々とお辞儀をした。
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