黒色女子を個人授業
番外編 私も幸せになるべきだ

***番外編***



「何なのよそれ」

私は不満たっぷりに呟いた。

彩香の右手の薬指には、輝くピンクゴールドのリング。


「もらったんだ」

彩香は照れながら答えた。「……遥大さんに」


遥大さんだぁ……?

苛立ちを通り越して怒りに変わる。


「諦めろ花山。天野はもう俺たちの知っている天野じゃない」

殺気立つ私に今井さんが止めに入った。


「リア充天野だもんな?」

今井さんの言葉に、彩香がテヘッとはにかんだ。
< 410 / 510 >

この作品をシェア

pagetop