兄貴がイケメンすぎる件
幼なじみとデートする件


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早月翔太が、あたしのせいで学校を停学になった。

そう思うとなんだかずっと申し訳ないのと憂うつで、その日一日全然授業が頭に入らなかった。




そんななか、放課後の帰り際。

あたしが生徒玄関で靴を履き替えていたら、その時健が話しかけてきた。



「世奈」

「…?…あ、健」

「ちょっと話があるんだけど」



健はそう言うと、靴を履き替えたあたしを連れて生徒玄関を後にする。


何の用だよー、


そう思っていたら、人気が少なくなった場所で健があたしに言った。



「…世奈」

「?」

「聞いたよ。早月翔太のこと。お前の代わりに停学になったんだって?」



健のその言葉を聞いて、あたしはちょっと黙ったあと「…うん」と呟くように返事をする。



「…そんな落ち込むなよ」

「だって…」

「…ま、それは無理か」



健はそう言って、ちょっと辛そうに微笑む。


…ごめんね、健だって傷つくよね。

でも、それでもなんかセツナイ。

さっきからあたしは、早月翔太のことばかり考えている。


するとその時、そんなあたしに健が言った。



「…こんな時になんだけどさ」

「うん?」

「俺、お前と一緒に行きたい場所があるの」

「?」



健はそう言うと、ちょっと照れくさそうに頬を掻いて言葉を続けた。



「…俺とデートして」


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