ずっと隣で・・・
6章

社長の恋!

支店がオープンしたが弦の忙しさは相変わらずで顔を合わせるのは
朝がほとんど。
私はというと平日は仕事、そして休日は新居のリフォーム。
最近では須田さんのアシスタント化してる。
そして須田さんの私にはない抜群のセンスに毎回驚かされてる。

「須田さんて何でこんなに器用でかっこいいのに独身なんです?」
白のペンキを塗りながら棚を作っている須田さんに話しかけると
「器用なのは物を作ることだけだよ」と笑顔で答えた。
「え~~?そう見えないけどな。大体、黙ってても女の人が寄ってきそうだけど」
だが須田さんは表情を変えず話しだした。
「否定はしないけど・・・誰でもいいわけじゃないでしょ?
僕だって選ぶ権利はあるよ。
でもね・・・僕が好きになる人はみんな僕の前からいなくなるんだよね。
何とも理不尽な話だよ。
だから当分僕の恋人は僕の作る作品だけ・・・」
「そうなんですか・・・絶対モテると思うのに・・・」
するとぐっと顔が近付いてきた。
「そう思うなら弦なんかやめて僕にしとく?」
至近距離でそういうこというといくら相手がいてもドキドキしちゃうわけで・・・
「須田さん!そう言うこと言うと顔を白く塗っちゃいますよ」
須田さんは笑いながら作業を再会したがその時の顔が
何だか寂しそうに見えたのが気になった。
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