私の思い~きっかけとタイミング~
恵太side
明日の朝こそは何かリアクションを起こしてみよう。

彼女からの連絡を待って丸2日。

その夜、俺はやっぱり彼女の事で頭がいっぱいだった。

あの状況で、紙飛行機を受け取ってすぐに連絡が来なければ、彼女がこちらに警戒していると思って間違いはないだろう。

そうするとこのままでは絶対向こうからの連絡はない。

彼女は俺の事をどこまで気が付いているんだろう。

不安だ。

確かに朝あれだけ車を突っ込んでいたら、嫌な印象しか与えていないだろうと思う。

ましては総合病院のCT技師として会った事は、全く頭になさそうな雰囲気だ。

俺はベッドに横たわり、目をつぶる。

やっぱり彼女のあの寝顔が浮かんでくる。

さすがにこちらに来てからは落ち着いたが、都会の病院に居た頃は俺には常に彼女が居た。

CT技師という俺の職業は、相手の女にも魅力的だったんだろう。
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