隣のクラスの猫系男子
猫系男子と猫






「じゃあね、さーちゃん」


「おぉ、じゃあね」


いそいそと帰る支度をし、さーちゃんに別れを告げ、教室を後にして隣のクラスをのぞいた。


…あれ?起きてる?


正確には、ぼーっとしていると言った方がいいだろうか。


まぁ、起きていることには変わりないが……


しかし、珍しい光景だった。


「あれ、沢井?」


教室から出てきたのは、これから部活に向かうであろう佐々木だった。


「やぁ」


「おぅ。何してんの?」


「あ、杉宮くんを……」


「麻央?おーい、麻央ー」


佐々木の呼ぶ声に、杉宮くんがふっとこちらに顔を向ける。


私がいることに気づいた杉宮くんは、カバンを持ってこちらに来る。



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