Secret Mission
第一章
2年D組
土日を適当に過ごしていたら、いつの間にか月曜日になっていた。
「ねむ…。」
ずっと10時に起きたりしていたからか、7時に起きるのは少しきつかったようだ。
「……朝は、いいか。弁当だけつくろ…。」
瑞稀はYシャツのボタンを片手で留めながら、弁当箱に具を詰めていく。
弁当のおかずは昨日作っておいたものを入れている。
白米を弁当に入れて、蓋を占める。
制服を着るため、弁当を持って寝室に向かう。
手に持った弁当をかばんに詰め、制服を着る。だが、ブレザーは着ずにパーカーを着た。
熊野 水樹になる為、土曜日に考えた赤と緑が基調の見た目に変える。
「怒られるかなぁ…。」
そんなことを言いながら顔はニヤリと笑っていた。
その後、少し遅刻しそうになったがしっかりと遅刻せずに着いた。
そして、水樹は職員室にいた。
「あ、あの…。き、今日来ることになっていた熊野水樹なんですが…。」
大人しくしてくれ。という熊野の命令を守るため、大人しめな性格を演じながら。
一人の男性…先生だろうか…が近付いてきた。
「ああ、お前が…。何だよその格好。」
怒られても当然だ。見た目は不良そのものなのだから。
「あ、えっと…ごめんなさい。」
「…まぁいいや。付いて来てくれ。」
「っは、はい!」