ベラルーシ
ベラルーシ
ベラルーシ「姉妹揃って転ぶとはな」

くっと一言吐き捨てると、顔を歪め
ながら再び立とうと力を入れる。

ヒロインリズは、ベラルーシの2歳
離れた妹だ。その、リズと揃いも
揃って転んでしまったのだ…

困った表情をし姉のベラルーシを見る
幼さが若干残る童顔の17歳の少女は
金髪のミディアムくらいの長さで、
毛先が尖り眉が太く、唇にあつさがあり、目元のほくろが特徴的だ。

身長は170ちょいだろうか…
一方姉も同じく金髪で長髪であり、
長身だが性格や見た目は正反対だった

リズ「ごめん」
リズは笑って誤魔化すが表情には焦りの色が見える。

ベラルーシ「ふん」ベラルーシは、
自力で何とか立つと何事もなかった
かのように歩き出した。

ーーーーーーーーーーーーー
ハンガリー「リズ~」手を振り、
こちらに駆け寄る女性の姿があった。

リズ「あっエリザ」ベラルーシは
鋭い目付きでその人物を警戒する
ように睨み付ける。

ベラルーシ「………。」彼女は暫く
沈黙した。エリザベータ.
通称ハンガリー*彼女はリズの友達だ

長くウェーブした髪に小さな花を付け
童顔の豊かな胸を持った女性である。

ハンガリー「リズその女性は?」
ちらりと横にいた見慣れない
ベラルーシを見て問い掛ける。

ベラルーシ「……っ!」彼女は素早く
その場を離れるように後も振り向かず足を動かした。リズ「ベラルーシ…」

遠くに行ってしまった姉を心配そうに
…悲しげに見つめる妹の姿があった。

ベラルーシ「はあはあはあ」彼女は
息を切らすと、目の前にあった花瓶を

一蹴りした。「ガシャンッ」花瓶が
割れた音がした

ベラルーシ「どうして……」目に涙を
浮かべると、静かにその場でうずくまった。
天気は良いにしても、
爽やかな風が吹き抜ける草原……。

背中をみっともなく丸め、洋館の扉を
気力なく開けると静かに音もなく
入って行った……

ベラルーシ「ここは…?」真っ暗で
見知らぬ洋館。広さはあるものの
人が住む気配がなく、どこか不気味で

淋しげだがベラルーシには何か
惹き付ける物があった。

ベラルーシ「ここでいい…」小声で
呟き口元に笑みを浮かべると洋館の
部屋の角にうずくまった。
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