俺様社長と秘密の契約
7.すべての決着
…パーテイーは無事に終わり、私は神宮寺邸に帰った。

…龍介に何を言うでもなく、逃げるように自室に逃げ込んだ。
…なんとか、指輪は龍介には見つからなかった。

ホッと溜息をつき、ベッドに腰を下ろすと、カバンの中から、あの封筒を取り出した。

そして、その封を開ける。

『招待状』

御堂コーポレーションの創立記念パーティーの招待状だった。
…招待されたのは、私と・・・。

ガチャ。

ノックもなく、開け放たれたドア。
私は驚いてドアの方を向く。

そこには、険しい顔をした龍介が立っていた。

「なんの挨拶もナシに、勝手に自室に戻るなんて許さない」
「・・・」


「それに・・・」
「…イタッ」

無理やり私の左手を持ち上げた龍介。ギュッと、薬指を掴まれた。
…ばれていたようだ。

「こんなもの外せ」
「…イヤッ」

「外せって言ってるだろ」
「イヤッ、止めてっ・・・?!」


・・・勢いよく振り解いた手が龍介の頬にあたった。
しかも、指輪で、頬を切ってしまった。

「…ごめんなさ」
「全く・・・兄貴も面倒くさい事をしてくれるよな。

…おい、その手紙はなんだ?」

「・・・あっ」
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