悪役王子と女子高生
トリップ


夏の太陽に照らされ輝く川。

鳥の鳴き声が響く、緑の森。



「うん……、自然だ。」



手をあげ、背伸びをしながら自然の空気、音を感じる。

私は‘中山夏衣(なかやま かい)’。今年から大学に入ったばっかの18歳。

ビルばっかの都会に生まれてからずっと住んでいる私にとってこの場所は日々のストレスから開放されるような快楽感が溢れる。



「あーもうここまで来るのに暑すぎてめっちゃ汗だくだよ~
..。早く川で泳ごっ!!」


「よっしゃ、じゃ早速着替えて川入ろーぜ!」


「は?お前らまだテントも立ててねーのに気がはえーよ!」



彼らは大学で知り合った友人達。正直行ってあまりまだ仲いいほうではない。
でもあまり友達のいない私に気を使ってたまに遊びにさそってくれている。

だから今回も彼らが川に行ってバーベキューしようとさそってきてくれたのだ。



「ひゃほーい」


「きゃーつめたーい!」



小学生のようにいちもくさんと川に入っていき騒ぐ彼ら。

楽しそうに笑顔を浮かべる。



「しょうがない2人でテント建てようか..?」



そう言って苦笑いをうかべこちらをみてきたのが、楠木隼真(くすのき はやま)。
長男であるからかいつもおにいさん気質でみんなをまとめるのが上手い方で、モデル並みのビジュアルから女子からの人気も高い。

やさしくよく話があったりし実はすこし興味があったりする。
べつに‘まだ’すきとかそういうわけじゃないけど..。



「ん?そんなに見つめて俺の顔になんかついてる?」


「あっ!いやついてないです!はやくたてちゃいましょ!」



いけないいけない!まるでわたしがみとれていたのようになってしまった..。

急いでわたしはしせんをそらした。



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