わがまま姫♀
♀お嬢様と恋敵♀
【姫央♀side】



対面も無事終わり、いつも通りの学校生活。



しかし、決して平凡ではない。



隣のコイツは、何事もなかったように平凡だけど。



「桃井さんっ!!」



きたきた…(呆)



「流くんと婚約したって本当なのっ!?」



情報はやくね?



朝っぱらからすんごい血相で、ズカズカとあたしの机までやってきたのは、やっぱり椎野百合果。



「だったらなに?」

「どーせ親の力で、政略結婚なんでしょ?」



ま違ってはない。



「流くんが可哀想ぉ。無理やりこんなワガママ女と、婚約だなんて~」



百合果の大きな声が、教室中に響き渡り、クラス中がザワザワし始めた。



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