スパダリ副社長の溺愛がとまりません！
元カノと元カレの登場です
仕事帰り、コンビニに立ち寄ると、萌さんが読者モデルを務めている雑誌が目に飛び込んだ。

買ってみようかな……。この雑誌を読んでいたら、亮平さんはどんな反応をするだろう。

亮平さんが、萌さんといずれ政略結婚をするなら、私とはどういうつもりで付き合っているの？

それとも、私が亮平さんとの将来を考える方が、身のほど知らずだったということ？

今の関係を壊したくなくて、話す勇気はとてもない。雑誌は諦めて、亮平さんのマンションまでを歩く。

亮平さんは、仕事で遅くなると言っていたから、晩ご飯を作る必要はない。

そもそも顔を合わせることもないかもしれない。じゃあ、私はどうして、彼のマンションへ帰ろうとしているのだろう。

「分からなくなりそう……。亮平さんはどうして、私と付き合っているの？」

誰もいないマンションへ帰ると、キラキラ輝くネオンの景色が迎えてくれた。

初めて知ったかも……。こんなキレイな景色も、曇った心で見ていると、ただの電飾にしか見えないんだ……。
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