イジワル社長は溺愛旦那様!?
上司と部下で、ジェラシーで


ーーーー



湊の支えになる――それが結婚してからずっと、夕妃の願いだ。


(毎日お疲れ様……)


ベッドの上、自分の膝枕で眠る夫の髪を撫でた後、夕妃はまた編み棒に手を伸ばした。




それから数日後。ランチを終えて秘書室に戻ってきたところで、朝陽からLINEが来た。

デスクにつきながら確認すると、先週、キャットフードの感想をきいたその返事だった。


【喜んで食べてるってさー】
【毛玉吐いてる?】
【そこまで聞いてない】
【ええーっ】


澄川はそのあたりを推していたはずだ。


【そこ知りたいんだけど~】


夕妃はあきれながらスマホの画面を眺めたが、少し間が空いた。

するとそれからしばらくして【今日の夜ヒマ?】と脈絡のない返事が来た。


【空いてるよ。湊さん会食で遅くなるから】
【一緒にメシでも食おー】
【わかった】
【じゃあ迎えに行くから】


了解、と返事をしてアプリを閉じた。




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