だったらあんたが堕ちてくれ
第四章 彼女

俺の名前は椎名柊。

家族構成はサラリーマンの父親とパート業の母親、中学一年生の妹が一人。

至って平凡。

ペットは猫二匹と犬が一匹。

俺は昔からいい子ちゃんのカテゴリーに属していた。

インフルエンザで何回か学校を休んだけど、それ以外は全て出席。

小学校では学級委員、中学校では生徒会、高校では風紀委員を務めている。

授業態度も至って真面目。

居眠りなんてしたことがない。

もっとも、いまは進学校だけあって居眠りする奴なんかいないが。
< 172 / 389 >

この作品をシェア

pagetop