plane~空港で出会えた奇跡~
夢の中で出会った様な...
Twitterで彼と知り合う様になり、「何時か現実世界で出会える様になれたらええのになぁ。」と思う様になった。とは言え、彼は何処在住・何処の大学OBと言う事等、詳細は全然分からない。
でも、そんな事よりも“彼に出会える事”だけを待ち望む様になった。
そんなある日、彼は私に「もし良かったらLINEアド交換せぇへんか?」とDMを送ったーーー。
「LINE!?
Twitterで知り合った人とアド交換するって、生まれて初めてやわ!」
嬉しさの余り、早速交換する事になった。そして、お互いに名前がやっと分かり、私は彼の事が一層好きになった。
「今日は、Twitterでは何時もお世話になってます。
私の名前は【碧】と言います。これからも仲良くして下さい♬」
「こっちこそ、何時も仲良くしてくれてありがとう。
僕の名前は【雄一】と言います。ずっと仲良くしてな!」
以降、私は彼の事を【雄ちゃん】と呼んで愛でる様になった。雄ちゃんは鉄道・旅客機・旅行が大好きで、何よりも【涼宮ハルヒ】が好きな共通点があるから、帰宅してLINEで雄ちゃんと話すのが何よりも楽しみになった。
そして、碧は「何時か雄ちゃんと結婚したい。」と考える様になった。これまで、こんなにも自分の事を理解してくれる人は家族の他に誰もいなかったけど、雄ちゃんと知り合ってから本当に心強くなった。
ただ、一寸気になっているのが、雄ちゃんとLINE・Twitterとやり取りをするに連れて、自分が嘗て“夢の中”で話し掛けてくれた人とイメージが被り過ぎている様に感じられたから、【雄ちゃん】=“夢の中で出会った様な気がする人”と感じ始めた。
若しそうだったら、余りにも出来過ぎた人生になってしまうのだけれど...。
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop