【 腐りかけのteenager  】
◇過酷な看護学校
私は男との事は綺麗に忘れ、これから新たな道を進もうと誓った。

沢山の期待を胸に抱き、看護学校の門を叩いた。

看護師=もてる、という安易な考えで学校に入る事を決めた私は、華やかな学生生活が送れると期待していた。

しかし、現実は甘くはなかった。

看護学校は普通の大学と違って、規律にものすごく厳しかった。

制服着用、茶髪禁止、ピアス禁止、バイト禁止・・・。

私は現実の厳しさを突きつけられた感じだった。

看護学校の授業は想像以上にハードで、私は毎日授業に付いていく事すらままならなかった。

ただ一つ良かったこと・・・

それは周りの友達に恵まれていたこと。

看護学校に来る人達は殆どが県外。

皆、見知らぬ人同士だった。

みんなフレンドリーに振る舞ってくれた。

さすが看護師を目指す人は違うな~と思った。

痒いところに手が届く、と言えばいいだろうか。

世話好きな子がやたらと多かった。

その御陰で、私はすぐに友達が出来た。

「今日の授業だるいよねー。」

「この授業意味分かんない・・・。」

毎日毎日、みんなで授業の文句を言って、ストレス発散していた。
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