[実話]16歳〜私の生きた道〜
病院
目が覚めると、隣のベッドに黒い長髪の女の子がいた。
こっちに気づいてニコッと笑うと、動けない私のベッドへ来た。
何も言わずにピンクの小さなあめ玉を1つおいて、またニコッと笑った。
身体が動かなくてまわりをきょろきょろ見渡すと、身体から何本もチューブがニョキニョキとのびていた。
気持ち悪い…。
全部のチューブをひき抜いて、また眠りにつく。
冷たい点滴薬と血がじわじわと肌に伝わってくる。
バタバタと医者や看護師がやって来て処置をする。
壊れた人形にあて布をして繕うように。

そのままでいいのに
もう死んじゃえばいいよ
こんな奴だれもいらないんだから
もうほっといてよ…

「ねぇ、どうしてそんなことするの?」
黒髪の女の子がはじめて話しかけてきた。
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