俺の隣 ~ルームウェアに込めた想い~
第4章 素直な気持ち


俺は、そのルームウェアを抱きしめて、また泣いた。


思い出がありすぎるよ、由香。



このルームウェアがお気に入りで、由香は春になっても、こればかり着ていた。




俺は、買ってきたプレゼントを由香の枕の上に置き、由香の残したルームウェアを胸に抱き、ベッドで眠った。




久しぶりのウォーターベッドは、寝心地が良くない。


俺が眠る場所は、ソファでも構わないんだ。



この家に、由香がいてくれればそれで良かった。


隣の部屋でも構わない。


由香の寝返りを打つ音が聞こえるだけで、俺は安心できた。




眠ろうとしてもなかなか眠りにつくことができなかった。


秋の夜は長い。



俺と由香の思い出を思い返すにはちょうど良い長さだった。







< 33 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop