ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
EPISODE#1

「…ぁんっ……っぁ……っ」




ベッドの上からもれる私の声。




体を重ねていたトモシが声の出所をふさぐように、私の口に指を2本入れた。




「マユコ声でかいって…。隣の部屋に聞こえちゃうよ…?」




そう言ってトモシは私に指をくわえさせたまま、欲求を満たすための行為を続けた。




「…っぁ…んんっ…!」




彼の動きは私にこの上ない喜びを与えてくれる。




私は汗ばんだ彼の背中を精一杯抱きしめた。






好き…。




そんな言葉を心の中で繰り返しながら、


私は人としての道をどんどん踏み外していく…。








…わかってる。




これ以上、


彼にのめり込んだら馬鹿を見るのは自分だってこと。




それでも彼がこうして私を抱きしめてくれるうちは、



彼に溺れ死んでもいいと思っている私がいる…。
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