ご主人様の仰せの通り!【短編】
予告



桜「はい、作者プチトマトに代わってですね。この私、望月桜子が予告をしたいと思います」



司「予告って何のだ?」



桜「なんか、今朝私の寝室のドアの隙間にメモが挟まっていたんですよ」



司「あの珍獣、どこから屋敷に入り込んだんだ?」(珍獣とはプチトマトのこと)



桜「まぁ、そんなことは置いといて。では、予告に入ります………」



司「?どうした?何黙ってるんだ?」



桜「えっ…?嫌…なんか、錯覚かなって思って…あは、あははは…」



司「…お前、狂ったか?早く予告しろ」



桜「うぅ~…このメモが言いますと。この小説こそが単なる予告」



司「はぁ?」



桜「つまりこの小説は、私と司様がどんな風に出会ったのかと…本編ではないエピソードなんですよ」



司「お前、もっとわかりやすく説明しろ。まったく、意味がわからない」



桜「だから!!これはただの下ごしらえ!!」



司「わかんねぇって言ってるだろうが!!」



桜「この小説は中途半端のところで終わったんですよ。恋愛ものとか言って、恋愛らしいこと1つもなかったじゃないですか。それに最後は私が司様に付き添ってもらって試験勉強とか…桜山木学園がかすりしか関わってないんですよ」



司「まぁ…確かに…」



桜「だからこの春から、新たにそれを加えて私たちが主役の長編小説が始まるんですよ!!」



司「…で?」




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