ILLICIT LOVE〜恋するタイミング〜
EPISODE#3

それからというもの、


私はウシオとプライベートでも時々連絡を取るようになっていた。




事あるごとに私は彼に役作りの相談にのってもらったり、


仕事の愚痴を聞いてもらったりしていた。




役者としても教師としても私の先輩にあたる彼は、


話してみると意外に頼れる兄貴という感じで、


自分は今まで彼の一面しか見ていなかったことを反省した。




トモシが年下で、それでなくても込み入った話ができない関係だってこともあったかもしれないけど、


そんなわけで私とウシオは、いつしか距離を近づけていた。



…まあ、距離を近づけたと言っても、


もともと私に心を開いてくれているウシオに、私も心を開くようになったってだけのことだけど…。
< 36 / 261 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop