Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
天使がくれた絆
ザッパーン…

『ヒャーハハハ!!海ぃぃー!!』

7月も終ろうとしている。

相変わらず、大好きなあっちゃんはいつも隣にいる。

退院してから、あっちゃんは毎週2回、通院しながら、前と同じ日常生活を送っている。

ただ、気になるのは、退院時よりもあっちゃんの体が細くなってきている事だった。

でも、何もかわりはなく、顔色も良かったから気にしない事にしていた。

「お前ら、車で早く水着に着替えて来いよ!!」

今日は久々に、ヒロト、エリ、あこ、あっちゃんの4人で海に来た。

空は、青色の絵の具で塗り潰した様に青い。

真っ白な砂浜。
響きわたる波の音。

その波の音をかきけす人の声、ざわめき。

夏の海は、どうしてこう人が多いのだろう。

「はいはいはい!うるさいよ、ヒロトはぁっ!

アツシくん、車借りるね?あこの水着姿をお楽しみにぃっ!(笑)」

「おー☆あこちゃんの水着姿!!」
ヒロトがTシャツを脱ぎながらニタついた。

「ヒロト!あんたに言ってないっ!!」

あっちゃんが懐かしそうに、エリとヒロトの夫婦漫才を見て笑った。
「あこ!水着何色?」あっちゃんがニタニタしながら聞いてきた。
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