ウソ★スキ
ウソ☆スキ
次の日の朝。

いつものように、あたしは一人でぽつんと、ソラとキラを待っていた。



──昨日、帰る前に『これからの作戦』を考えていたとき、キラはあたしにこう言った。


『これからどうしよう? 少しずつソラを崩していく? それともいきなり告白して、そこから責めていく?』


あたしは躊躇なくこう答えた。

『いきなり告白するよ』


だって。

少しずつなんてやってたら、いつまでたってもソラはあたしのことなんて気にしない。

まずは無理矢理でも、こっちに顔を向けさせないと。



そういうと、キラは『確かに、それはあるね』ってうなずいた。


そして、もう一言。

『美夕、がんばってね』




……どうすれば、そんな言葉が言えるのよ。

さっきまで、ソラに抱かれてたくせに。



笑って頷くフリをしながら、

あたしはそのとき、すっごく冷めた目で、キラの顔を見ていたんだ……。


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