ウソ★スキ
キスマーク
次の日は土曜日だった。


一晩うちで過ごしたキラは、まだ元気が戻らなくて、

ご飯も全然食べなくて、

夜もあまり眠れていなくて、


「今日も泊まらせてもらっていい?」


ものすごく弱々しい声であたしに聞いた。



あたしたちは、ソラのことを話せないまま、

ただ、部屋でじっとして過ごした。




ピーーーーーーーーーー


それは土曜の夕方だった。

静かだったあたしの部屋に、不快な電子音が鳴り響いた。


それは、キラのケータイの電池が切れた音だった。



キラはテーブルの上に置いていたケータイをちらっと見ただけで、

どうでもいいって顔をした。



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