♂性別転換♀
魔力2

「起きて、お姉ちゃん」


耳元がくすぐったい。腹には何やら圧迫感。


そして、


「起きてって言ってるだろ、このビチクソがぁぁぁ!」


頬に強烈な痛みが走り、身体が宙に浮いた。


顔面から壁に激突して、ズルズルと床に落ちる。


一発で目を覚まし顔を両手で押さえ、指の隙間から辺りを覗う。


目の前にあるベッドの上には、巨大なハリセンを持って仁王立ちをしている少年の姿が見えた。


そうだ、俺は電車でボコボコにされて、少年に会って、お姉ちゃんにされて、女性用の制服にされて、殺されかけて、気絶して。


「て、そうだ!」


俺は両手を、自分の胸へと運んだ。


やっぱり付いてる、おっぱいが。
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