コンビニラブ
#2
ー1

あまり睡眠をとれずに、挑んだ試合での伸治の活躍は…
それほどでもなかった。


まだ5月だというのに、その日はユニフォームが汗で身体に張り付くほどで、
日差しが、ジリジリと肌をも刺激していた。


クタクタになって家に戻った伸治は、
シャワールームに直行し、汗と汚れと疲れを洗い流した。


そして、身体を拭きながら出てきては、服も着ないままベッドに倒れこんだ。


吸い込まれるような錯角に陥りながら、ゆっくりと目蓋が閉じられていく。


どのくらい眠っていたのだろうか?


目が覚めた頃、部屋はうす暗かった。


まだ頭がボーッとしている。


寝返りをうって時計を見ると、午後7時を回っていた。


「マジかよぉ。」


2時間もしないうちにバイトだ。


「だり〜。なんも食ってねーし。」


とりあえず服を着て、冷蔵庫の中を覗いた。


「なんもねーよ。…あ、カップラーメンなら…って、こないだ食われたんだった。」


仕方なく、店に何かを買いに行くことにして部屋を出た。
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