おれの恋
〜第5章〜


空がいなくなって

気付けば、もう2ヶ月…。



相変わらず、俺の首にはネックレスと指輪が掛かってて

少し、くすんで来た気もするけど…

それはそれで、良い事かな?何て思う。



毎日、欠かさず連絡を取って

仲良しなのも相変わらず。



空がいなくなってから…

腹立つ事に、オカンは常にご機嫌。



最近は、文句を言う事すら

面倒くさくなって来た…ってか、

無駄な事すぎて呆れかえる。





少しずつ、ほんの少しずつ…

空のいない生活が当たり前になって来て…


たった2ヶ月やのに…元々、空なんていなかったんじゃないか?って思うくらい何も変わらないオカンとオトン…。



酷いやろ?



こんな親の姿を見て

切なさと憎しみしか湧かない。





やけど、このまま落ち着いて

いつか空が帰って来る日を

待ち焦がれて頑張ろう!

そう思ってたのに…

そう信じてたのに…






また、良からぬ事をしでかす人間が一人…。






なあー…まだ、疑ってたん?





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