【短編】《警告》
【警告】

会社帰り、
自分の家へ帰ろうと
駅の近くを
歩いていた時だった。
 
 
 
 
「まて!」
 
 
 
 
突然誰かに
呼び止められたのだ。
 
 
声の方を見ると、
ボロボロの服を身にまとい、
髭や髪がボサボサの
男が立っていた。
 
 
何日も
風呂に入っていないのか
数メートル離れた俺の所まで、
強烈な臭いが漂って来る。
 
 
俺は
その男を見なかった事にし、
その場を立ち去ろうとした。
 
しかし、
 
 
 
 
「まて!行くな!!
 これからお前は
 大変な目に遭う!!
 行っては行けない!!」
 
 
 
 
男は執拗に
俺を引きとめようとしたのだ。
 
 
 
 
「な、ちょっ、
 なんなんだアンタ!
 
 離れ…ちょっ、マジ、
 離れろっって!!」
 
 

 
俺は男を突き飛ばすと、
急いで家へと向かった。
 
 
 
 
アパートへ戻り、
自分の部屋へ向かう
階段を登った。
 
 
すると、あの男が
俺の部屋の前に
立っていたのだ。
 
 
 
 
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop