イジワル王子とお姫様
悪魔降臨
「桃香ぁ~!早く」


家の外から私を呼ぶ声がする。


「はぁ~い」


慌てて支度をして、もう一度鏡の前で髪をとかす。


制服のリボン、ねじれてないよね?


いつもの光景。


いつもの時間。


私はキッチンテーブルの上にあるお弁当箱をカバンに押し込み、急いで家の外に出た。

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