KISS OF LIFE
Kiss5*蜘蛛男の罠*

例えるなら蜘蛛

この会社は、どれだけ人使いが荒いのだろう?

「何なのよ…」

運んでいるのは、あたしの身長を越した書類の山である。

腕が折れるんじゃないかしらって言うくらい、腕が重いんですけど。

と言うか、書類の山が視界を邪魔をしているせいで前が見えない。

あたしは一体どこを歩いてるのかしらと思ったその時だった。

「うわっ!」

「きゃっ!」

書類の山があたしの方に落ちてきた。

バササッと、あたしは書類に押しつぶされるようにしりもちをついた。

「う〜っ」

最近こんなのばっかり!

「大丈夫ですか?」

「えっ…あ、はい」

この会社はどれだけイケメンがいるのと、あたしはそう思った。
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