虹色に変わる恋
───────……

「ねぇ…何色が好き?」


俺が決まって言う色は黒だった


誰の色にも染まらない黒


いつの頃からそう答えていたのだろう…


実際、服も家具も殆んどが黒を基調としているのを選んでいる


オマケに仕事は黒い闇の中


俺の店【N】までもが黒をメインとしたデザイン


俺の人生に黒というのは欠かせない色だった


俺、藤村直哉(フジムラナオヤ)27歳


大事な友人が秋に結婚をして、いつもと変わらない日々を過ごしていた


漆黒の闇の中に向かって行く毎日


普通とは真逆の生活


こんな俺に突然の出逢いがあった





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