恋する二人の女の子 ─夢へ続く道─
2.テニススクール
「そういえばもうすぐ県大会だよね?私も出たいのにこんなんじゃ選手に選らばれないよね」


聖佳はあれから祐希の言うこと聞いてテニス部には行ってなかった。正確には部活の時間ではない時間に特別に許可を取り、練習していたが、それも限度があり部員と比べたら少ない時間。




「なら、いい所連れて行ってあげるよ」



その一言で来た先は近くにあるテニスコートだった。



「さぁ、好きなだけやっていいから」
「え?でも、お金かかるでしょ?」
「心配しないで。僕ここの会員だから安いし、お父さんが作った所だから無料にさせてくれる時とかあるから」


笑顔の祐希に遠慮が出来なくなり、聖佳はやることにした。



「そうなの?じゃあ……」



(ぱしっ)




ボールが相手のコートに入っていった。



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