マイスィートアフタヌーン
Open The DOOR
1.
うららかな春の光が窓から注いでいる。目を覚ましたフレディは、だんだんと驚いていた。
砂時計の砂が落ちるように、積もっていく驚きである。
見ているものを疑うことしばらく。ようやく現状を認識し、デスクの彼女に声をかける。
「メアリーアン、君。そこでいったい何を――?」
眠り込む前と同じ、我が職場の椅子だった。
ということは、紛れ込んでいるのはあちらの方で間違いはない。
「レスリーに手紙を書いているの。訪ねてきたんだけど留守だったから。こんにちは、フレディ。春とは言っても翳ればすぐに冷えるから、眠るなら何かかけていた方がいいわ。あなたは風邪をひいたことを認めたがらないからいつも長引いてしまうって、ヘンドリックス夫人から聞いたことがあるのよ」
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