金魚玉の壊しかた
金魚はびいどろの外を夢に見る
青い空を稲妻が走った。


私が十六になった年のことだ。



うだるような暑さは去り、

昼間の蝉の声の名残と朝晩の肌寒さが混在しているような夏の終わりの――


晴天の霹靂だった。




父がやってしまった。



城代家老の伊羽青文を始めとする重臣六人を闇打ちにし、伊羽を除く五人を帰らぬ人にした――。


当時城下を騒然とさせた凶行事件の、その首謀者として上がったのが、



仕置家老を務める父の名前だった。
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