あの日々をもう一度。
帰ってきた
俺がこの地を去って十年。


違う県の高校を受験するとかなんとかで親ともめて家をとびだし電車に乗った。

ついた先は大都会東京。俺はそこで新しい人生を歩んでいた。


ある日いつものようにアパートへ帰るとポストの中に一通のハガキが入っていた。


どこから住所を調べたのか分からないがそれは母親からであった。


「久しぶり。元気にしてるかしら?ご飯食べてる?まぁがんばってね。あ、中三の時のかしら。同窓会のお知らせが入っていたから送るわね。」


短い内容であった。だが母が俺のことを特に気にしてないのは分かった。
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