あの日々をもう一度。
戻った
次の日。


俺は学校に来ていた。


タイムカプセルが埋められるはずの中庭に。


「雷崎さん。よく来て下さいました。今から俺が言うことをやってください。」


そう言いながら山中はある紙を取り出し、俺に差し出した。


「なんだよこの紙。」


「それに二回目の中三で一番楽しかったことを書いて下さい。それで終わりです。」


俺はシャーペンを握りしめ力強く、そして願いをこめて書いた。


「最後に純と二人で遊んだこと」と。
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